電気玉ルカリオについてあれこれ
こんにちは、ルカです。
今回は、私が考案した電気玉ルカリオの単体考察記事を書きたいと思います。
私はSM初期の頃からいまに至るまで、レート対戦において電気玉ルカリオ+害悪オニゴーリの並びを使い続けています。
また、レート2000という1つの区切りを越えることが出来なかったシーズンは殆どありません(モンハンxxやってた1シーズンだけ18くらい止まり)。
勿論これは『電気玉ルカリオが強い』のではなく、単に裏のエースであるオニゴーリが強力なだけです。
麻痺を最大限に活かせる裏エースと合わせて、初めて力を発揮するポケモンである、という前提で以下の記事を読んでいただけると幸いです。
以下常体にて失礼します。
《構成》
持ち物:でんきだま
性格 :ようき
努力値:H236 A4 B4 D12 S252
実数値:H175 A131 B91 Cx D92 S156
技構成:なげつける どくどく ほえる がんせきふうじ
※選択:ローキック カウンター
H16n-1の最速、あまりDL調整。
全体的な攻撃をある程度耐えることが出来るようにHを伸ばし、B=Dの種族値なのでDL調整を施した。
役割は麻痺撒き。
動きは電気玉を投げて、その後は倒されるまで目の前の敵(起点)を倒さない程度に毒or岩封を連打するというもの。
これだけであるなら他のポケモンで良いのではないか、という意見は多いだろう。事実私もそういった質問をよくいただく。
結論からいうと、確かにルカリオより優秀なポケモンは多くいると思う。
この型の強みは、奇襲性能、岩封&吠えるの起点回避性能の2つ。
つまり、投げつけると吠える、岩石封じの3つを覚えることが出来るポケモンであるなら他のポケモンでも代替可能だ。
メガ進化をしないルカリオは、低耐久、低火力、中速という非常に頼りない性能をしている。
事実、PGLのデータを見てもメガストーンの所持率が他を圧倒して高い。
メガの他には襷、スカーフという、攻撃的(おそらく襷カウンターとスカーフ命がけ)な型ばかりである。
そのような性能のルカリオで起点を作る、という発想はつきにくく、理解の外からの起点作りは嵌まりやすい。
この奇襲性能は他の電気玉持ちにはない利点だと考える。
電気玉持ちとしてメジャーなのはガブリアスと、少数だがカプ・テテフくらいだろうか。
ガブリアスは、この電気玉ルカリオと全く同じ技構成かつ、全ての必要能力においてルカリオを上回っている。
カプ・テテフはサイコフィールドや挑発と色々便利だ。特にキノガッサのマッハパンチを封じられるのは利点だと思っている。
しかし、そういったテンプレートがあるから奇襲という面でルカリオが輝く。
勿論利点はそこだけにとどまらない。
以下では、意表を突くという曖昧な利点ではなく、ルカリオ独自の明確な利点を述べていく。
ルカリオは先に述べたように低火力低耐久だ。
しかし、それは起点役において大きな利点であると私は捉えている。
マンダギャラはルカリオが誘うメジャーポケモンであり、また隙を見せると半壊全壊もままある強力なポケモンであることは言うまでもない。
そんなマンダギャラに高確率で採用される技として竜の舞が挙げられる。
本来ルカリオが有利である対面(ポリ2、ナット等)で電気玉を投げると、相手はメガ進化を想定しギャラマンダを投げてくるという動きをとられることが非常に多い。
そこで麻痺を入られるのがそもそもとして大きいが、その後舞われてしまえば、7世代の麻痺弱体化の影響もあり裏のエースのオニゴーリの素早さを簡単に抜かれてしまう。
つまり、麻痺をとった相手のS上昇を妨害する必要があるのだが、その時に岩石封じ(ローキック)がよく刺さる。
火力が高いポケモンだと、飛行タイプのその2体に不必要なまでの負担を与えてしまう。
しかし火力の低いルカリオであれば、相手の負担になりにくい攻撃力でS上昇を妨害し続けられるのだ。
これが低火力の利点である。
次に低耐久の利点について。
オニゴーリ(裏のエース)の強さを知っている相手であれば、麻痺の入ったポケモンとエースの対面を避けるプレイングをとられやすい。
折角麻痺をいれても、下げられて起点回避されてしまうと奇襲の意味が薄れてしまう。
そこで、自身の退場を早める低耐久が活きる。
つまり
投げ→反撃→即死からのエース投げ
の動きがとりやすい。
奇襲に気がついた時にはルカリオは退場しており、目の前にはエースの存在。
この動きはあくまで理想であるが、その理想の動きが嵌まりやすい、というのは低耐久であるルカリオの大きな利点である。
まとめると、低火力による低負担。低耐久による隙の無さ。これがルカリオの唯一無二な利点である。
これだけならゲッコウガが投げつける+岩封じ、さらには毒菱もあるしSも高い! ゲッコウガ最強!
……となるかもしれないが、吠えるはこの型では外せないほどよい活躍をするので、ゲッコウガには無い利点をルカリオは持っている。
次に技構成について軽く触れていこう。
投げ、吠える、Sダウン技の3つは確定。
毒毒は、ルカリオが吠えた先に打つ技。
特に電気タイプ(サンダー)やリザバシャ等に打ちたい。
カウンターは、ほぼリザードンピンポイント。
ニトロチャージをカウンターしたい。
他にもメタグロスやメガプテラの地震を耐えたりする(乱数)のでカウンターで返せる。
吠えるは身代り対策。
補助関連は貧弱な技が多いのであまり選択余地がない。
《電気玉ルカリオを投げたくない敵》
ルカリオがS的に対面不利なやつ全般
・最速リザ
・ガブ
・最速ランド
・バシャ
etc
ただし、S負けしていても一発耐えられるなら問題無いです。
・最速カプ・テテフ
上取られているなら耐えるので問題無い。
・ゲンガー(催眠&気合い玉非考慮)
身代りor守るから入ってくるので一回岩封。
・コケコ(火力アップ非考慮)
岩封後に毒。大体10万→ボルチェなので起点は作れない。
・ジャローダ
岩封厳禁
etc
以上で電気玉ルカリオの単体考察を終わりたいと思います。
質問等で加筆修正が考えられますがご了承ください。
正直色々書いてきましたが、ぶっちゃけるとルカリオ使いたくて、メガルカから逃げるように使った型が以外と強かった……
……というのが始まりなので穴が多いということは自覚しています。
電気玉ルカリオを取り入れたパーティのQRと、構築記事のリンクを失礼します。
・QR
https://3ds-sp.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-6FB4-4D30
・構築記事(USM-S7)
https://lucagori.hatenadiary.jp/entry/2018/03/14/190550
最後に、単体考察とは別に、「意表を突く」について私見を少し。
《意表を突く意味》
なにより意表がつける。
おもしろポケモン考察記事でしばしば見かける言葉です。この記事でも『奇襲』『意表を突く』を多用しています。
私は、バトルにおいて意表を突くことは非常に強力で、試合を有利に進めるための手段であると、捉えています。
しかし同時に、意表を突けなくなってしまうとただのオモチャに成り下がってしまうのが現状だとも思っています。
再戦が多くなるレート帯であると、必然型バレは起きます。
私の電気玉ルカリオも知っている人が結構いるのではないか、と勝手に自惚れています。
私が意表を突ける型に必要であると思う要素はただ1つで、「その1突きが致命傷たりえるものである」ということ。
意表をついても、ただビックリで終わる型は弱いと思います。
ビックリ! ……で? ではただ1匹無駄にしただけで、アドがとれません。
しかし、強力な1突きを浴びせ、そのまま試合を有利に運べる力があるなら、再戦時も警戒の対象足り得るし、1匹を失うだけのリターンがあるのではないでしょうか?
電気玉ルカリオの投げつけるという1突きは、裏のエースと合わせて致命傷になると私は思っています。
そんな私見でこの記事の締めとさせていただきます。
ここまで読んでくださった方、ありがとうごさいます!